
目覚めへの最難関 3
2013-07-18 Category:目覚めへの最難関
親子関係のトラウマを開放したことで、生きることが楽になったと感じたのは、ほんの僅かな期間でした。
トラウマが解放できると知ったわたしの意識には、また次から次へと新たな苦しみがやってきたのです。
そこで徹底的に向き合えばよかったのですが、意志の弱いわたしは、また日常の忙しさや快楽にエネルギーを使うことによって、そこに背を向けました。
それでも、ときおり沸き上がってくる苦しみ・葛藤・怒りの塊を無視することができず、一時的には向き合ってはみるのですが、またすぐにそこから目を反らしては日常に戻るということの繰り返しを続けながら、さらに10年以上の歳月が流れました。
そんなある日、転機が訪れました。
ある日わたしは友人とバーで酒席を楽しんでいました。
夜も更け、時計が0時をまわった頃、わたしは突然床に倒れ、そのまま仰向けになって動かなくなったのです。
その時、一緒にお酒を飲んでいた友人は、わたしがトイレに行こうと思って席から外れ、酔っ払って転んだのだと思ったそうです。
しかしその直後に、わたしは寝転んだまま大きないびきをかき始めました。
そういう時のいびきは危険信号です。
とっさに「危ない」と直感した友人が駆け寄って体の状態を確認すると、その時すでにわたしは心肺停止状態でした。
続く
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